週に最低1本映画を観るブログ

毎週最低1本映画を鑑賞してその感想を5点満点で書くブログ。★5つ=一生忘れないレベルの傑作 ★4つ=自信を持って他人に勧められる良作 ★3つ=楽しい時間を過ごせてよかった、という娯楽 ★2つ=他人に勧める気にはならない ★1つ=何が何だかわからない という感じ。観賞に影響を及ぼすような「ネタバレ(オチなど)」は極力避け、必要な場合は「以下ネタバレあり」の記載を入れます。

『007 死ぬのは奴らだ』★☆☆☆☆

 

  ロジャー・ムーアの007第1作。クレイグ・ボンドは全作品、ブロスナン・ボンドは1作、コネリーは2作観ているけれど、ワースとかなあ。

 題材が荒唐無稽なのもいいし、出逢って30秒でベッドインするのも別に構わないと思う。オープニングの葬儀からの暗殺というシーンの流れも面白い。なので最初は期待して見始めたのだが、どんどん失速していく。

 アイディアがそもそも足りていないのだと思う。ブードゥーネタで一本、というところは決まったのだろうが、続々とアフリカン・アメリカンの俳優が出てくるところが目新しいぐらいで、それ以上にやることが特にない。一つ一つのシーンも長すぎるし、事件そのものとの繋がりがほとんどない。ずっと間延びしているのだ。

 演出もかなり下手で、盛り上がりに欠ける。音楽でごまかすぐらいすればいいのに。音楽抜きで延々ボートチェイスが続いても、やれることなどそう多くはない。まあ、この時代は怪しげなブードゥーの儀式が出てくれば受けたのだろうか。

 ボンドガールがかなり美人なのと、終盤で出てきた死者の扮装が、『スペクター』冒頭シーンの元ネタだということがわかったこと、悪役の死に方に爆笑したところ(これは相当凄い)くらいしか、いいところがなかったので残念。