週に最低1本映画を観るブログ

毎週最低1本映画を鑑賞してその感想を5点満点で書くブログ。★5つ=一生忘れないレベルの傑作 ★4つ=自信を持って他人に勧められる良作 ★3つ=楽しい時間を過ごせてよかった、という娯楽 ★2つ=他人に勧める気にはならない ★1つ=何が何だかわからない という感じ。観賞に影響を及ぼすような「ネタバレ(オチなど)」は極力避け、必要な場合は「以下ネタバレあり」の記載を入れます。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』★★★☆☆

 

  またしてもヒーロー映画。悪くはない・・・・けれど、『シビルウォー』の域には達していない、という印象。

 

 全体を通して、とにかく「面白い映像」をたくさん楽しめる映画。ラストバトルに至ってはいったいどうやって撮影しているのかさっぱりわからないほど、広大な市街地を舞台に展開される(どうやらセットみたいだったけれど、ほとんど街を建設しているとしか思えない)。キャラクターの魅力も細かいネタを多数詰め込んで、満足感を味わわせてくれる。

 

 ただ、結果として「お祭り映画」からは脱せていない、というのが正直な感想。登場人物それぞれが抱えている問題が整理し切れておらず、全員別々のベクトルを向いているので、ストーリー全体を通して描かれている「感情」がこれといってない。なのでラストに至っても、結局何を描こうとしている映画だったのか判然としない。

 

 また、悪役が非常に印象が薄い。結局彼は何をやりたかったのか。平和を希求していたのかアベンジャーズを全滅させようとしていたのか、それとも人類を滅ぼそうとしていたのか。一貫する哲学のようなものが、AIとはいえ何もないのはいただけない。悪役の哲学が輝かないと、それと対峙するヒーローも魅力的になり得ない。場当たり的な悪人には場当たり的に対処することしか出来ないのだ。

 

 なので、悪くはない・・・・けれど、よくもない、という感想になった。