『アウトレイジ』から続いてのたけし映画。たぶん気に入るだろうなと思ったらすこぶる気に入った。あらすじを読んだ限りで陰鬱なシーンがあるんじゃないかとヤマイダレものが苦手な人間としては心配していたのだが、全然そんなことはなく、ただ起きたことが描かれていくという映画だった。
時系列が実はわかりにくいとか、女性の描き方とか、気になるところはいろいろある。個人的に、女性に自我がないような描写は正直苦手なのだ。けれど、それを補って余りあるくらい、魅力的な映画だった。
もしかしたらたけしさんは自分のことをチャップリンに模しているんじゃないかな、と思った。この映画だってある種のコメディなのだ。